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トモセラピー・高精度放射線治療センター/放射線治療科

トモセラピー・高精度放射線治療センターとは

2016年春、高精度放射線治療センターが始まります。従来のライナックによる放射線治療に加え、最新鋭のトモセラピーを導入します。このトモセラピーは都内で4施設目となります。

当センターではトモセラピーでも最新鋭のTomo-HDAを導入します。トモセラピーは強度変調放射線治療(IMRT)専用装置で、「よりがんに厳しく、より体に優しい」放射線治療を行います。
トモセラピー20160406
(Tomo-HDAシステム)

また、高精度放射線治療センターでは下記の放射線内用療法も行っております。骨転移に対するストロンチウム89(メタストロン)は2015年延べ17件施行し、都内No.1の施行件数となっております。
甲状腺機能亢進症に対するヨード131治療
悪性リンパ腫に対するイットリウム90治療(ゼヴァリンⓇ)
骨転移に対するストロンチウム89治療(メタストロンⓇ)

高精度放射線治療センターのパンフレットはこちらです。

放射線治療科について

 2015年4月、放射線治療科が新設されました。旧東京厚生年金病院として放射線治療の歴史は古く、昭和37年にはコバルト60を用いた放射線治療を行っていました。しかし長い間、常勤の放射線治療専門医がいなかったこともあり、年間100名程度の治療数でした。2012年より治療専門医が常勤となり、2015年度より常勤医2名体制で治療を行っています。

新宿区には5つの放射線治療施設がありますが、唯一放射線治療科として病床(7B病棟に2床)を持っています。体調などすぐれない方でも安心して放射線治療が受けられるようにしています。

トモセラピー(Tomo-HDAシステム)に加え、X線治療装置(ライナック)と治療計画専用のCTを装備しており、病変部照射の為の正確な位置決めと線量設定を実現しています。

多発性骨転移による、がん性疼痛緩和に有効なメタストロン(ストロンチウム89)治療

メタストロン(89Srストロンチウム)治療

骨転移によるがん性疼痛を緩和するためのメタストロン(ストロンチウム89)治療を行っています。 静脈内に注射した放射性医薬品メタストロン(ストロンチウム89)が、骨転移部に特異的に集まることで除痛効果を得ることができます。 一回の注射で、全身の骨転移による疼痛を緩和できるのが特徴です。 この治療を安全に受けるためには、血液データ、既往症等においていくつかの条件があります。 また、放射性医薬品(ベータ線)を使用する為、治療中は生活上の注意点がいくつかあります。
詳しくは放射線内用治療外来を受診してください。
当科のメタストロンの実績は診療実績に詳しく書かれています。
※ この治療は現在、外来患者さまのみ対象となります。
 

トモセラピー

トモセラピーはIMRT専用装置です。得意とするところは頭頸部腫瘍や前立腺がんで、より腫瘍には厳しく、より正常組織には優しい放射線治療ができます。
また意図的に一回線量を部位毎に変えることができるため(SIB:simultaneous integrated boost)、メリハリのついた治療ができます。

上咽頭がん20160406
上咽頭がん計画例
大切な臓器である脊髄や耳下腺にはあまり当てずに、上咽頭がんやリンパ節を照射することができます。

前立腺がん20160406
前立腺がん計画例
直腸に当たりすぎると数年後に出血することがあるので、当たりすぎないようにします。

多発脳転移20160406
多発脳転移計画例
脳転移が多数ある場合、通常は全脳照射を行いますが、トモセラピーなら腫瘍のところには強く、腫瘍ではないところには予防的に弱く照射することができます。
サイバーナイフやガンマナイフでも腫瘍のところを強く照射することができますが、同時に予防的な照射を行うことはできません。
2016年7月より前立腺がん骨転移に対する塩化ラジウム223治療(ゾーフィゴ®)を開始します。月1回の注射で6回行います。
都内では日本医科大学、がん研究会附属病院についで3施設目、ゾーフィゴ®の治験施設以外では初めての治療施設となります。

ゾーフィゴ®の効果について

国際共同第III相臨床試験ではゾーフィゴ®の投与によって生存率が改善されております。
また、国内第II相臨床試験ではALP・BAPで検査データの改善も得られています。

治療の適応について

前立腺がんに対する骨転移が適応ですが、肝転移や肺転移など臓器転移がある場合は適応外となります。
原則としては骨シンチグラフィで転移部位に集積があるものが適応です。
また初回治療時点でヘモグロビンが 10g/dl 以上あることなどが条件となります。

副作用について

投与していくとだんだん貧血傾向(約3割)になることが知られております。また1,2割の患者さんで白血球や血小板が減少します。その他1割の患者さんで下痢や気持ち悪さを訴えることがあります。
当センターでは1回目の投与は原則1泊2日で、2回目以降は入院でも外来でも施行可能です。疼痛があっても安心して投与ができます。

料金について

保険診療の範囲で行わせていただきますが、かなり高額の薬となります(70万円程度の3割もしくは1割)。多くの方が高額療養費制度を利用できるので、当センターで必要に応じて手続きの支援を行います。

受診を希望される患者さまへ

トモセラピー・高精度放射線治療センターの受診を希望される方は、現在かかられている主治医に紹介状(診療情報提供書)を書いていただき、03-3269-8111(代表)より高精度放射線治療センター(平日14~16時)で予約をお取りください。
紹介状がない場合、セカンド・オピニオンの扱いとさせていただく場合があります(¥30.000 税別)。

料金について 

高精度放射線治療センターでは保険診療のみを行っており、自由診療は行っておりません。(外国の方など日本の保険を持っていない方を除く)
トモセラピーの場合、「限局性の腫瘍」の場合は1回あたりの保険診療の10割が34000円程度になります。転移性など限局性の腫瘍でない場合は1回あたりの保険診療の10割が22000円程度になります。(多くの方はこの額の3割、ご高齢の方は1割が実際の支払額になります。)

参考:目安としてお使いください
★前立腺がんの根治的治療をトモセラピーにて行った場合
診察料、CT/MRI撮影料、2か月弱の照射(月曜日から金曜日)を行った場合、10割で計算した場合150万円弱かかります。実際の支払額はその3割もしくは1割となりますが、高額療養費制度があるので、実際の支払額はそこまで達さないことがあります。
★骨転移の照射をトモセラピーで行った場合
診察料、CT撮影料、2週間の照射を行ったとすると、10割の計算で30万円弱となります。実際の支払額は実際の支払額はその3割もしくは1割となります。

診療実績

放射線治療の件数

診療内容件数
放射線治療約165件
(約200部位)
メタストロン11件

放射線治療に関する同意書の作成の割合、同意書作成から照射開始までの日数

(検討対象)2015年3月に放射線治療が開始された17名(20部位)
(結果)
同意書作成の割合:100%
同意書作成から照射開始まで:5.2日(0日~15日 中央値4日)
*トモセラピーが導入される前のデータです:トモセラピー開始までは初診から原則2週間以上かかっております

(当センターの数値はどうなのか?)
同意書作成の割合は2009年聖路加国際病院の同意書取得率は99.6%1)とされており、当センターの値は同じく満足するべき値と考えられます。
放射線治療開始までの待機期間はかなり短く、2009年聖路加国際病院の16.2日1)と比較してかなり照射が開始までの期間が短く、よい医療サービスが行われていると考えております。また、the Joint Collegiate Council for Oncologyが推奨する照射目的別の待機期間は根治照射や術後照射では28日以内、対症的照射では14日とされていますが、これと比較してもかなり短い期間になっております。(ただし上記聖路加国際病院のデータは年間を通したデータで、検討症例数がかなり違うことは評価するときの留意点だとも考えます)
また、他科からの放射線治療の依頼があった日(もしくは他院から紹介され当センターの初診の日)から実際に照射を開始までもやはり7.5日(0~22日 中央値5日)であり、かなりよい医療サービスが行われていると考えております。またこの結果から多くの場合、放射線治療の依頼があった日に説明・同意書作成が行われており、素早く医療サービスが提供されていることがわかります。
 

ストロンチウム89治療の適応について

(検討対象)2012年8月から2014年12月までメタストロンを投与された23投与(16人)
放射線治療科20150522
(結果)
投与後1か月以内死亡率:0%
投与後3か月以内死亡率:0%
(当センターの数値はどうなのか?)
ストロンチウムー89投与適応候補患者チェックリスト2)において「1か月以上の生存が見込めること」および「可能であれば3か月の生存が見込まれること」が挙げられています。ストロンチウムー89治療は必ずしも投与後すぐの効果が出てくるわけではないので、ある程度の生存期間が見込まれない場合は適応外となってしまいます。
ストロンチウムー89の適応は骨転移があることが前提なので、投与する時点ではどの程度生存されるかもちろんわかりませんが、きちんと患者さんを診察することである程度までは予後を推測することができると考えております。
当センターの患者は投与後3か月以内の死亡例は0でした。きちんと予後の予測がされ、適切な医療サービスが提供されていると考えております。またメタストロンは30万円程度の高価な医薬品であり、医療資源の面からも適切な医療を行えていると考えております。
1) Quality Indicator2010 聖路加国際病院の先端的試み、聖路加国際病院QI委員会編集、2010年

2) 有痛性骨転移の疼痛治療における塩化ストロンチウムー89の適正使用マニュアル 第五版、日本核医学会、日本医学放射線学会、日本放射線腫瘍学会、日本緩和医療学会、2013年

 高精度放射線治療センタースタッフ紹介

氏名役職名卒業年・大学
赤倉功一郎センター長・副院長・泌尿器科主任部長1984(S59)年 千葉大学卒
新村和平消化器内科部長1982(S57)年 昭和大学卒
山形 誠一院長補佐・外科部長1986(S61)年 東京大学卒
堀江 美正内科主任部長・呼吸器内科部長1991(H3)年 千葉大学卒
黒﨑 弘正放射線治療科部長1995(H7)年群馬大学卒
2001(H13)年群馬大学大学院修了
木藤 宏樹泌尿器科部長1997(H9)年 千葉大学卒
内海 暢子放射線治療科医師2011(H23)年 岡山大学卒
野口 修平放射線治療科医学物理士2008年首都大学東京卒業
2010年首都大学東京大学院修了

放射線治療科スタッフ紹介

スタッフ紹介はこちらです。

放射線治療科外来担当医

外来担当医表はこちらです。

特殊外来

放射線内用治療外来

この外来では、主に「甲状腺機能亢進症に対するヨード131療法」、「がんの骨転移からの痛みに対するストロンチウム89療法」「リンパ腫に対するゼヴァリン治療」を行います。
「甲状腺機能亢進症に対するヨード131療法」は、世界的にみれば抗甲状腺薬(メルカゾール、チウラジールなど)内服療法と並ぶ標準的な治療のひとつであります。確実に甲状腺機能を低下させ、長期間の寛解を得ることができることから、甲状腺薬で甲状腺機能が十分にコントロールできない患者さま、副作用などで同薬の服用が困難な患者さまに対して適応があります。
「がんの骨転移からの痛みに対するストロンチウム89療法」は、非ステロイド性鎮痛薬(NSAIDs)や麻薬でも十分に軽減されない骨転移の痛みに対して適応があります。
都内でも件数が2,3番目に多い施設となっています。

診察日  毎週木曜日 14:30
担当医  放射線治療科部長 黒﨑 弘正
予約受付 JCHO東京新宿メディカルセンター 地域連携・総合相談センター
電話番号 03−3269−8115(直通)
受付時間 月曜日〜金曜日 8:30〜17:00
*予約なしでも診察はいたしますが、可能な限り予約をお願いします。

 陽子線治療外来

この外来では筑波大学附属病院陽子線医学利用研究センター/同 放射線腫瘍科と連携して、陽子線治療の相談を中心とした外来を行っております。陽子線治療は放射線の中でもっとも線量分布が良くすることができ、より高いがんの局所制御・より副作用の少ない治療が行えます。
(実際の治療を行う場合はつくば市天久保2-1-1 筑波大学附属病院にておこないます。)

診察日 毎週木曜日 14:00 15:00
担当医 放射線治療科部長 黒﨑弘正
予約受付 JCHO東京新宿メディカルセンター 地域連携・総合相談センター
電話番号 03-3269-8115
予約時間 月曜日~金曜日 8:30~17:00