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診療受付のご案内

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休診日

土曜、日曜、祝日

脳神経外科

診療内容

はじめに

脳神経外科では基本的に手術によって、脳や脊髄・脊椎の病気でお困りの方の生命を守ったり生活の質を維持するために、日々努力しており、病気に悩む方々の不安を取り除きながら、その病気に対し早期に診断を行い、最も有効で回復の期待できる治療をご提供したいと考えております。

外来を受診される方へ

当科一般外来は午前中のみで完全予約制となっております。ご予約なしでも診療は受けることができますが、予約のある方が優先となります。待ち時間短縮のため初めて当院を受診される方も再診の方も予め電話で脳神経外科外来においてご予約いただくことをお勧めします。予約時間通りの診療を目指しておりますが、大変込み合っていたり急患の対応などで、予定より遅れることもあるかとは思いますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

入院治療を受ける方へ

当診療科では手術、あるいはそれに準ずる治療が必要とされる方にベッドを用意しております。限りあるベッドを有効にご利用いただくために、できるだけ短期間で必要な治療を行い、皆様のご協力のもとで早期退院に向けた治療計画を立てております。我々はチームで診療にあたっており、脳神経外科の医師がすべての患者様の状態を把握するように努めておりますが、各患者様に対応する窓口として担当医がおり、またその方の診療当たる責任者として主治医が決まっております。入院時に受け取っていただく入院診療計画書やベッドサイドに表示されますのでご確認ください。診断や病状、治療や退院の計画に関しては担当医もしくは主治医から必ずご説明しておりますが、解からない点がありましたら気軽にご相談ください。

メッセージ

就職を希望される方へ

当科ではやる気のある若手の医師を募集しております。研修医(初期研修 卒後1-2年目)・レジデント(専修課程 3年目以降で今後専門医の取得を目指す方)を主な対象とし、脳神経外科専門医に必要な知識の習得や一般的な開頭術や脊椎の手術を術者として遂行できる技術の獲得を目指してもらいます。

研修医

研修医はJCHO東京新宿メディカルセンターの研修プログラムに沿って指導を受けていただきます。申し込みとプログラムの詳細はこちらから>
JCHO東京新宿メディカルセンター(初期)研修医募集要項
3年目以降の進路に関してはご相談にのります。プログラムだけで物足りない方は、さらに知識、技術の指導を追加いたします。

レジデント

レジデント・後期研修の教育は脳神経外科の指導医が付きます。当院では予定手術の周期管理のみならず、多くの救急車を受け入れており急患の対応を学んでもらいます。また手術の技術習得も外科医にとっては非常に重要なことで、毎日トレーニングしてもらいます。脳神経外科のレジデントのプログラム詳細はこちらをご確認ください。>
JCHO東京新宿メディカルセンターレジデント(後期専修医)募集要項

当院での研修は、いわゆる4Kからは程遠い快適な生活になると思います。しかし、病気で苦しむ方を助けていくための医師としての素養(人間性、知識、技術、精神力など)を身に着けるためには不断の努力が必要で、かなりの苦労を覚悟する必要があります。苦労したらそれに値するものを獲得してもらい、当院で研修した方が将来一人前の医師として活躍できるように、情熱を持って指導に当たりたいと思います。

研修を希望される研修医のみなさまへ

各科研修プログラムはこちらです。

取り扱う主な疾患

当院脳神経外科で扱う病気

脳卒中

腕や足が動かなくなった、物を落とした、まっすぐ歩けなくなった、呂律が回らなくなった、突然の激しい頭痛がした等の症状は例えすぐ治ったとしても安心はできません。危険な脳卒中の症状です。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、もやもや病は内科的治療から、血栓溶解療法、血管内治療、外科的治療まで対応しています。脳卒中の治療は一刻を争いますが、24時間態勢で治療にあたります。専門外来を行っています(脳卒中外来担当:豊田)

脊椎・脊髄疾患

頚椎症性脊髄症・頚椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・脊髄腫瘍などが代表的疾患です。頚部の痛み、肩凝り、手のしびれ、痛みや脱力、細かい動作ができない、下肢のしびれや歩行障害のある方、接骨院にかかっているあるいは頸椎の牽引をやっているが症状のよくならない方、は気軽にご相談ください。当脳神経外科の得意とする分野の一つです。1000例以上の手術治療の実績があります。毎週木曜午後に頚椎専門外来(谷島)を行っています。

脳腫瘍

ほとんどの良性脳腫瘍、悪性脳腫瘍の治療に対応しております。集学的治療、ガンマナイフ治療、が必要な場合は東京大学脳神経外科、国立がんセンター病院等と連携して治療にあたります。

顔面けいれん・三叉神経痛

顔面がピクピク動く顔面けいれん、刺すように激痛が走る三叉神経痛。どちらも非常につらい病気です。当院では豊富な経験を持った専門医が顔面けいれんに対するボツリヌス注射、手術療法 三叉神経痛に対する治療を行っています。(顔面けいれいん外来担当:豊田)

正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫

だんだん足に力が入らなくなってきた、ボーとしてきた 「年のせい」とか「認知症」と決めつける前にCT・MRIで検査を。これらの病気がわかることがあります。

脊髄・脊椎の手術

頚椎症性脊髄症(頚椎症)の手術1 後方椎弓拡大術

この疾患は手、腕、足の痺れや筋力低下にて発症することが多い病気です。右の写真に示した方もかろうじて歩行できるものの下肢(足)に力が入らず、運転するときブレーキを踏みにくいとおっしゃっていました。順調に回復し力が入るようになり、術後2週間で退院されました。 

Aは手術前のMRIです。この写真の2箇所を C,Dに拡大しました。Dは正常部分です。①が2箇所ありますがこれは1つの骨の前の部分と後ろの部分です。この頚椎の中に穴が開いており、その穴の中を ③脊髄が②の脳脊髄液の中に浮かぶように走行し、写真では白~黒~白の順に描出されています。一方、Cの拡大部分では脳脊髄液(Dの②白い部分)を認めず、脊髄がくびれています。骨の変形や靭帯など軟部組織の肥厚により脊髄が圧迫されたとき認められる所見です。

この方に対し当院では手術をお勧めし、Bが手術後の写真です。圧迫されていた脊髄が元の太さに戻り、術前はなかった脳脊髄液のスペースを認めます。
当院でお勧めする代表的治療法として前方固定術とこの椎弓拡大術があり、患者さんの年齢や病状に応じ術式を選択しております。

この方は4椎体(骨)に渡り狭窄を認めております。背中側から頚に10cm程度の皮膚を切開しました。 筋肉を丁寧に剥離し、E図とF図に示すように顕微鏡下にドリルで骨を削ります。

後方椎弓拡大術1

Aは手術前の頚椎部分をMRIで観察したものです。Bは手術後です。体を前から後ろへ正中(真ん中)で撮影しました。矢印を参考に方向をご確認ください。

後方椎弓拡大術2

 

E図とF図はA図におけるa-bに平行な面で切ったCTの画像の一部です。

  1. こちら側の椎弓は切断します。
  2. 反対側は溝を彫ります。
  3. 溝を彫った部分を蝶番として、椎弓をドアのように開きます。
  4. 椎弓(骨)が戻らないようにチタンプレートで固定します。
  5. 拡大した空間
  6.  
後方椎弓拡大術3

左に示すGの写真は上記とは別の方ですが同じ手術を受けており、手術後に3DCTを撮影しました。

真後ろから頚椎を観察しています。チタンプレートは水色で描出されており、骨が戻らないよう、固定しています。この方の場合4つの頚椎の拡大が行われており、矢印の間が骨を削った部分です。拡大した4頚椎のうち2つでチタンによる固定が行われています。

脊髄腫瘍の手術

下肢の筋力低下を生じ当院を受診された方です。術前のMRIで示すように胸椎(背骨の胸の部分)に腫瘍を認め、これが脊髄を圧迫していました。そのため足に力が入りにくくなり、歩行できずに車椅子の生活となっておりました。

腫瘍摘出術を施行し、術後MRIに示すように全て摘出しております。

手術後にも症状は残存していましたが、徐々に改善しました。最終的にはリハビリを行い杖歩行可能なレベルまで回復を認め、自宅に退院されております。

脊髄腫瘍の手術

脳腫瘍・脳血管の手術

脳腫瘍の手術 1 髄膜腫 開頭腫瘍摘出術

下肢の筋力低下にて発症した髄膜腫の方です。
AのCTに示した矢印の部分が腫瘍です。 この腫瘍をMRIで観察した写真がCです。腫瘍は非常に大きく脳に食い込むように発達していました。術前にCT、MRIに加えDに示す脳血管撮影を行い手術戦略を立てました。

Bは術後の写真です。腫瘍はほぼ全て摘出されております。腫瘍に圧迫を受けていた脳は元の位置に戻っておりほぼ正常の構造を取り戻しています。
手術中は正常の脳を傷つけないように細心の注意を払いました。 巨大な腫瘍でしたが手術を受けた方の症状が悪化することはありませんでした。この方は非常にお元気で、翌日には売店まで歩いて買いものにいかれました。

髄膜腫 開頭腫瘍摘出術
 

脳腫瘍の手術 2 中枢性神経細胞腫 開頭腫瘍摘出術

精神症状と左下肢の筋力低下にて発症した方です。
右の写真術前に示した矢印の部分が腫瘍です。 この腫瘍は脳室と呼ばれる脳脊髄液が産生され流れる空間に増大し、脳脊髄液の流れを阻害されたことによる水頭症を合併していました。大きな腫瘍と水頭症のために上記のような症状を呈しました。
この方はまず手術により腫瘍を摘出し、さらに放射線治療を追加しました。術後の写真のように腫瘍は消失しました。

精神的な症状は改善しましたが、左片麻痺が残存しました。しかし症状は改善し、最終的にはリハビリを行い自宅に退院しています。

開頭腫瘍摘出術
 

クモ膜下出血・破裂脳動脈瘤の手術 1 開頭クリッピング術

一般的にクモ膜下出血は突然バットで殴られたような痛みで始まると表現され、経験したことがない痛みを生じます。徐々に痛みが強くなることはまれで、突然の激痛で発症するのが特徴です。

この方も突然の頭痛で病院を受診しました。すぐに頭部CTスキャンを行いAの矢印の先に白くヒトデ型に写っている出血が確認されました。出血の原因を調べるため、脳血管撮影を行いました。Cの写真で黒く写っているのは血管の中を流れる造影剤で血管の形を描出しています。矢印の先端が動脈瘤で出血の原因でした。同部を3DCTで観察したものがEになります。これを放置した場合、出血を繰り返し生命にかかわるため手術を行いました。手術はクリップと呼ばれる道具で動脈瘤を挟み、Dに示す術後の血管撮影で動脈瘤の消失を確認しました。ここで行われた手術はクリッピング術と呼ばれ、この疾患の代表的な治療法の一つです。

Fは頭のレントゲン写真で矢印の先にクリップを認めます。
この方は術後の経過も良好で後遺症を残すことなく退院し、職場復帰しております。

開頭クリッピング術

クモ膜下出血・破裂脳動脈瘤の手術 2 開頭クリッピング術

一般的にクモ膜下出血は突然バットで殴られたような痛みで始まると表現され、経験したことがない痛みを生じます。徐々に痛みが強くなることはまれで、突然の激痛で発症するのが特徴です。

この方は突然の頭痛と意識障害で病院を受診しました。すぐに頭部CTスキャンを行いクモ膜下出血が確認されました。出血の原因を調べるため、脳血管撮影を行いました。Aの写真で黒く写っているのは血管の中を流れる造影剤で血管の形を描出しています。赤矢印の先端が出血の原因である脳動脈瘤でした。aの写真は別の角度で撮影したもので動脈瘤部分を拡大しております。やはりこれを放置した場合、出血を繰り返し生命にかかわるため開頭クリッピング術を施行しました。Bは術後の血管撮影で動脈瘤の消失を確認しました。bはaと同等の角度から撮影しており動脈瘤が消失し手術で用いたクリップが青矢印先端に確認されます。この患者さんは別の場所にも脳動脈瘤を認めました。その動脈瘤も手術を行い後遺症なく退院しております。

開頭クリッピング術

脳梗塞に対する手術 血管吻合 1

脳梗塞とは脳の血管が詰まったり、流れが悪くなることで脳へ十分な血流が供給されず、脳が損傷を受けた状態のことです。

右の写真は左内頚動脈閉塞症による脳梗塞で発症した方です。一過性に症状が出現しましたが改善しました。

Aの写真は右内頚動脈を描出しており正常です。Bの写真は対側の内頚動脈をAと同様に撮影しました。正常であればAと対称的な血管影が描出されるはずですが青の楕円で囲んだ部分で主幹動脈が閉塞しています。A図で矢印の先に確認できる血管をBでは欠いており、D図における青い四角で囲んだ部分に観察される血管への血流が低下しています。血流の低下は将来脳梗塞を生じる可能性があり、B図におけるピンクの丸内の血管(脳血管)と赤丸内の血管(頭皮の血管)でバイパスを作りました。

Cがバイパスを作成した後の写真で黒の矢印で示した頭皮の血管から赤の矢印の方向へ向け脳内への血流を認めます。さらに数秒後の写真(D図)では末梢まで流れを追えるようになりました。

血管吻合

診療実績

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スタッフ紹介

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外来担当医

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特殊外来

セカンドオピニオンに関して

セカンドオピニオン外来を開設しています。毎週木曜日の午後で予約制になっています。脳神経外科外来に電話をかけ予約をおとりください。受診時にはMRIフィルムがあると正確に迅速に判断できます。是非いまおかかりの病院で撮ったMRIフィルムを持参していただくようにお願いいたします。セカンドオピニオン外来は一定の費用がかかります。病院のホームページをご覧ください。当院で検査を希望される方(または検査になりそうな方)は、セカンドオピニオン外来の手続きでは出来ませんので、普通の外来受診の手続きをおとりください。

顔面痙攣外来

突然、目尻や口元がぴくぴく痙攣しだしお困りの方はこちらを受診してください。毎週火曜日14:00~15:00

脊椎・脊髄外来

腰椎や頚椎などの脊椎あるいは脊髄の病気でお悩みの方のご相談に応じています。とくに他の医療機関で手術をしたほうがよいと言われ、手術を受けようかどうか迷っている方にセカンドオピニオンなど当方の意見を提供しています。遠慮なくご相談下さい。
可能であれば、今おかかりの医療機関からの紹介状やMRIフィルムをご持参いただけると、診断結果、治療方針などの結論を迅速にお話できます(無い場合は当院で検査をすることもできます)。
脳神経外科外来に電話をして、火曜日午前中、水曜日午後、木曜日午後の谷島(タニシマ)の外来を予約して下さい。豊田、米倉が担当の外来でも相談に応じています。

どのような病気を扱っているか

腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎症性根症、頚椎後靭帯骨化症、変形性頚椎症、脊髄腫瘍、脊髄空洞症、脊髄動静脈奇形などです。

どのような症状があるときに心配か

 腰椎の病気では、腰から足にかけて痛くなり、10分間続けて歩き通せない、10分間立ち続けることが出来ないなどの症状があると腰部脊柱管狭窄症の可能性があり、治療が必要となることが多いです。
頚椎の病気では、肩首から腕、手指がしびれ、痛みがあり、進むと手指の細かい動き、字を書いたり、箸を使ったり、ボタンがかけたりの動作がスムーズに行かなくなります。さらに進行すると足が具合悪くなり、つまずきやすくなり歩行障害が出現し、時には排尿障害も出現してきます。

まずどのようなことに注意したらよいか

 原則的にはなるべく安静にすることです。大部分の方は、3週間程度安静にすることにより、一時的にせよ症状は軽快します。スポーツは控え、出来れば仕事を休んで静養することが大切です。休息・安静が一番よく効きます。安静にしても症状がよくならないとき、あるいは悪化するときは手術など積極的な治療が必要となります。

どのようなときに手術を決心したらよいか

 一ヶ月ほどの安静にもかかわらず、痛みしびれが我慢できないほど強く日常生活に著しく支障がある場合、また運動麻痺といって手足の動きが悪くなってきた場合です(この場合は急がないといけません)。神経組織はいったん障害を受けるとなかなか回復が難しいといわれています。症状を悪くしてしまうと何をしても回復が期待出来なくなります。手術を受けるタイミングが非常に大切です。手術そのものは皆さんが一般的に考えているよりも危険性は少ないです。ふつうは2時間程度の手術で、入院期間も2週間程度です。

診療実績

 2010年7月までの脊椎・脊髄の手術実績は、総手術件数は955例、内訳は頚椎802例、腰椎101例、胸椎13例、脊髄腫瘍29例、その他10例です。